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マスクの着用 個人判断に「マスク解禁」厚生労働省の案内を確認

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新型コロナウイルス感染症対策のマスク着用に関して、これまで屋外では原則不要、屋内では原則着用とされてきました。そんな中、令和5年3月13日よりマスク着用は個人の判断が基本となる方針が掲げられました。

ただし、状況によってはマスク着用が推奨されているため、個人で判断する際には注意が必要です。この記事では、マスクの基本的な効果・着用方法・種類から、着用が効果的な状況までを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の目次

マスク着用の効果とは

マスク着用による効果は以下の2パターンです。

自分自身を感染させない(周囲の感染性粒子を吸い込まないようにする)
他人を感染させない(会話や咳によって自分の感染性粒子を周囲へ飛ばさないようにする)

次に、「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで提出された資料」と「厚生労働省の参考資料」において示されている、マスク着用の有効性についてそれぞれ解説します。

【新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで提出された資料】

  • マスク着用についての研究を解析した結果によると、マスク着用者の週あたり感染リスクは、非着用者の0.84倍に低下するとされています。また観察期間を2週にした場合、マスク着用者の感染リスクは非着用者の0.76倍に低下すると推定されます。これは、マスク着用によって自分が感染しないための効果に相当します。
  • 米国マサチューセッツ州の15週間にわたる観察研究では、マスク着用義務を解除した学校において、着用義務を継続した学校に比べ感染リスクが1,000人あたり44.9人(95%)増えたと報告されました。
  • 米国の研究では、マスク着用者が10%増加すると、そうでない場合に比べ感染流行を3.53倍制御しやすくなると推定されています。(マスク着用率が10%上がることで、実行再生産数〈※〉が1未満に下がり、流行が制御下に置かれる度合いが3.53倍増すため)よって、流行対策の一部としてマスク着用が有効です。
    〈※〉すでに感染が拡大している状況において、1人の感染者が平均で何人に感染させるかを示す指標

【厚生労働省の参考資料(市中におけるマスク着用による感染防止効果等について)】

  • マネキンから、飛沫やエアロゾルとして咳と同等の速度で放出した実験では、吐き出す側が不織布又は布マスクをした場合、ウイルス量は20~30%程度まで抑制できました。また、吸い込む側が不織布マスクをした場合、ウイルス量は50%程度(布マスクの場合は80%程度)まで抑制できました。
  • 咳をした際の飛沫・エアロゾルの飛散に関して、不織布マスクは約8割、手作りマスク(ポリエステル又は綿)は約7割を抑えました。
  • タイで千人超に対し行った接触者調査(2020年4~5月)では、コロナ感染患者と接触リスクが高い場面で常にマスクを着用していた接触者は、感染リスクが70%以上減少する結果が出ました。
  • 北京で家庭内にコロナ感染患者が発生した124家庭の調査(2020年2~3月)では、初発以前よりマスクを着用していた家庭において、家庭内感染が79%減少する結果が出ました。
  • 米国海軍の空母で発生したクラスターについて382人の乗員を調査(2020年4月)したところ、感染防護策としてマスクを着用していた乗員に関しては、感染リスクが70%程度減少する結果が出ました。

マスクの着用方法

マスクを着用する際のポイントとして以下の5つが挙げられています。

①自分の顔に合ったサイズのマスクを用意する。
②マスクの着用前に手洗いをする。
③鼻の形に合わせてすき間をふさぎ、あご下まで伸ばす。ほほやあごにすき間ができないようフィットさせる。
④マスクを着用したら顔に触れないようにする。
⑤マスクを外す時は手を洗い、取り外す際にはひも部分を持つ。

マスクの種類を解説

マスクには繰り返し洗える布マスク(ガーゼマスク)と、使い捨てのサージカルマスク(不織布マスク)があります。また、ウイルス飛沫の飛散を防ぐ効果が高い「高機能マスク」も販売されています。

【布マスク(ガーゼマスク)】
ガーゼマスクはフィルターがなく、綿のガーゼを12~30枚ほど重ね合わせて作られています。ガーゼの目より細かい微粒子などは通してしまう性質があります。しかし、使い捨てではなく洗って繰り返し使え、また厚みがありのどの乾燥を防止する保湿効果や保温効果を備えているのが特徴です。平面的な平型タイプが主流の形状となっています。

【サージカルマスク(不織布マスク)】
サージカルマスクとは医療用マスクを指し医療現場などで使われますが、近年では花粉症の流行によって家庭用マスクとしても利用されています。サージカルマスクは不織布(織らない布)で作られており、繊維を装着もしくは絡み合わせてシート状にしています。

ガーゼマスクとは違いフィルターがあり、3枚重ねが主流です。上下に開く形状で、口元が広がり呼吸しやすくなるプリーツ型と、顔のラインに合わせた形の立体型があります。鼻の部分にノーズフィットがあるため、気密性が高めです。不織布マスクは、基本的に使い捨てとして販売されています。

【N95マスク】
N95マスクとは、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格の基準を満たした微粒子用マスクを指します。約0.075㎛の試験粒子径を95%以上ブロック可能なので、気密性が特に高い仕様です。ただし、フィルターの目が非常に細かく、長時間の着用には不向きです。

N95マスクは使い捨てとされていましたが、新型コロナウイルス感染症による需要の増加に伴い、滅菌器活用等を用いた再利用などの効率的な使用が求められています。

マスクの供給状況

不正確な情報や買いだめなどによって、マスクの入手が困難になったことは今でも記憶に新しいところです。

国は、医療機関・介護施設向け、各世帯向けなど、それぞれの配布先のニーズに合わせてマスクの確保・配布に取り組んでいます。また、感染拡大した場合に備え、備蓄も実施していくとしています。

令和2年3月15日以降、ドラッグストアなどから購入したマスクについて、購入価格よりも高価格で他人へ売り渡す行為が国民生活緊急安定措置法で禁止されていました。違反者は罰則の対象とされていましたが、令和2年8月29日0時をもって転売規制は解除となりました。

転売規制に関しては、根拠法である国民生活安定緊急措置法の規定上「事態克服に必要な限度を超えてはならない」とされていました。しかしマスク等については、国内の生産増加や輸入が拡大したことにより、既に市場で入手可能な状況になっていたため解除されました。よって、現在マスクの供給状況は安定しています。

マスク着用は個人の判断が基本に

令和2年以降、新型コロナウイルス感染症のワクチン供給前・供給途中の状況において、感染で免疫を得た人は少ない傾向にありました。よって、できるだけ感染を抑えるために、マスクの常時着用が約2年にわたり推奨されてきました。

その後、令和4年5月には、屋外でのマスク着用は不要であることが示され、令和5年3月13日より、個人の主体的な選択を尊重するとの方針が掲げられました。つまり現在、マスク着用は個人の判断に委ねられています。ただし、状況に応じたマスク着用が推奨されているため、ここで確認しておきましょう。

周囲へ感染を広げない、もしくは自分自身が感染しないためには、以下の状況にご注意ください。

【周囲へ感染を拡大させないよう注意が必要】

  • 病院で診察を受ける
  • 医療機関や高齢者施設などを訪れる
  • 混雑した電車・バスに乗る

【ご自身の感染を防ぐために注意が必要】
重症化リスクの高い方(高齢者・基礎疾患を持つ方・妊婦など)が、感染拡大時に混雑した場所を訪れる

着用が効果的な場合

重症化リスクが高い高齢者などへの感染を防止するため、以下の状況ではマスクの着用が効果的です。

  • 医療機関の受診時
  • 重症化リスクの高い方が多数入院・生活している、医療機関や高齢者施設などへの訪問時
  • 通勤ラッシュ時のように、混雑した電車・バスの乗車時(新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バス等、ほぼ全員が着席できる場合は除きます)

また、新型コロナウイルス感染症が流行している時期に、重症化リスクの高い方が混雑した場所へ行く際には、ご自身を守るためにマスクの着用が推奨されています。

症状がある場合など

症状が出ている方、新型コロナウイルス感染症の検査で陽性が出た方、同居する家族に陽性者がいる方は、周囲への感染拡大を防ぐため外出を控えてください。通院など外出がどうしても必要な時は、マスクを着用し人混みを避けてください。

医療機関や高齢者施設での対応

医療機関や高齢者施設などの従事者については、勤務中のマスク着用が推奨されています。
※マスク着用は個人の判断が基本ではあるものの、感染対策や事業場の理由等により、事業者が利用者・従業員へマスク着用を求めることは認められます。

まとめ

マスク着用は個人の判断に委ねられましたが、状況によっては着用が適しています。自分の身を守るのはもちろんですが、周囲へ感染を広げないためにも、今回紹介した内容を参考にしながらマスク着用の判断をしてください。

またマスク着用の判断だけでなく、手洗い・3密回避・換気などの感染対策を行ったり、感染リスクが高い行動は避けたりなど、基本的な取り組みは今後も重要になるでしょう。

参考:厚生労働省 マスクの着用について

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